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2015-07-07

それでも歩きたい

ティムちゃんの名前は小説「クリスマスキャロル」に登場する「ティム坊や」にちなんで、保護施設でつけてもらいました。
このかわいい名前をもらった訳は、ティム坊やのように信心深くて優しいから、ではたぶんなくて、病気がちで脚が悪いから。
靭帯断裂、ひざの皿脱臼したまま長年放置されてたため、ティムちゃんの脚は細くてガニ股、歩き方はひょこひょことぎこちないです。

でもそんなハンデも気にせず、ティムちゃんは散歩が人一倍(犬一倍?)大好きで、まあ歩くこと歩くこと、こっちが疲れてはよ帰ろうよ、とか言うてもまだ歩いた。
そのおかげでガニ股ながら筋肉もついて、老犬と言われる年齢になっても、楽しい散歩ライフを送っておりました。

がしかし。やっぱり来た。
老いは弱いところを狙ってやって来た。
桜の頃あたりから急に歩行が困難になり、日によっては一歩も進めないこともあり、腰の辺りを支えてやってもあまり変わらない。

ハーネスを介助用のものに変えてみたら支える私は楽になったものの、相変わらずほとんど歩けない。
それでも歩きたいのか、ティムちゃんは踏ん張りのきかない脚を必死に動かしては、むなしく宙を蹴り地面に倒れ込む、その繰り返し。

2歩、3歩進めばそれでよし、10歩だったら万々歳。
歩くだけが大事なんじゃない、カートに乗って外の空気を吸って気分転換、これはこれで立派な散歩だし、なかなかそれでも楽しいのよ。
こうやってちょっとずつおじいになることを受け入れて行くのねこれから。

と、思ってました。

続く。
もちろんいい方に続くよ。

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